おっぱい欲しい！と泣き出した、
子供の瞳がじんわり涙で濡れる。

生まれて間もない子の涙は
泣き声のわりには、
ほんの少し。

抱っこしておっぱいをあてがうと、
必死になって食らいつくけれど
ふぅふぅいいながら夢中で飲んでるうちに、
ゆっくりまぶたがとじていく。

伏せられた睫毛に
絡んだ涙が、
小さく光って揺れている。

自分の子を天使だなんて表現するのもなんだかな。
と思ったりもするけれど、　

やっぱりその光は星のようで
なにものにもかえがたい希望のようで

幾多もの星の中からただ一つ、
この腕の中に降りてきた天使だ。

今日もあなたの眠りが、
幸せなものでありますように。